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アレルギー科/花粉症について

統計では花粉症の人口は1,000万人以上に上り、もはや国民病とも言われています。また今まで花粉症では無かった人が突然花粉症になることもよくあります。原因は食生活や住環境の変化により、アレルギー体質の人が増加していることや、大気汚染(ディーゼルエンジンの排気ガス)などさまざまな要因が考えられていますが、基本的に戦後植林したスギ林の樹齢が30年を超えて花粉の量が多くなっているのが大きな原因と言われています。

花粉症とは、アレルギー性鼻炎の一種で、特に植物の花粉が原因となって、立て続けのくしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、目の充血、涙などの症状を起こします。スギ、ヒノキの花粉がよく知られていますが、これら以外にもアレルギーを引き起こす植物は、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギほか、たくさんあります。


◎ 花粉症の治療法

花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎は、治療を始める前にアレルギーの原因を特定することで、症状を起こりにくくすることができます。

アレルギー検査では、問診や鼻鏡検査を行うとともに、血液検査を行ってアレルゲンを特定します。その上で、花粉症を含めたアレルギー性鼻炎の治療は、抗原回避と薬物療法を中心に行います。


● 内服薬

花粉の飛散が始まる2週間前(症状の出る前)から飲み始めます。症状が出てから薬を飲み始めるのに比べて、症状が軽く済むことが多いというデータが出ています。特に鼻汁、くしゃみが強いタイプの人に効果的です。


● 鼻スプレー

花粉症治療の効果が強く、副作用が少ないため、症状や鼻づまりが強い人には、内服薬に加えて局所スプレーを併用します。


● スギ花粉症の舌下免疫療法

舌の下にスギ花粉を含むエキス(シダトレン)を垂らして、舌下に保持させたまま2分間そっとしておき、その後に飲み込みます(安全性に心配はいりません)。このエキスの量を徐々に増やしていき、アレルギー反応を起こさないように仕向けていって花粉症を治す治療法です。2014年10月から施行になり、当院でも処方しております。初回の投与前に、スギ花粉に対するアレルギーであることの確認のために、血液検査などの情報が必要です。採血結果をお持ちであれば(約5年以内)お持ちいただくか、もしお持ちでない場合、当院で採血をさせていただくことになります。また、お持ちの方でも、初回は説明およびその後の副作用のチェックで45分程度時間がかかりますので、予約制となっております。ご希望の方は、一度お電話でお問い合わせをいただきたいと思います。

2018年6月より、シダキュアという錠剤での舌下療法が可能になりました。同時に、年齢が5歳以上となりました。最初の1週間のみ、やや低濃度のもので、その後は同濃度の錠剤の舌下ででき、シダトレンより保存方法などで簡便なのですが、2019年6月になるまで、新薬であるため、最大で2週間の処方しかできません。スギ花粉の免疫療法をご希望の際には、両薬剤のどちらを選択するか、決めていただいております。なお、5歳から、11歳までの年齢については、錠剤のシダキュアのみが適応となります。


● 鼻粘膜焼灼術

通年性・季節性アレルギーに対して、下鼻甲介レーザー焼灼を行っています。当院では、CO2レーザーを使用しています。長年のアレルギー症状などのために下鼻甲介の粘膜が腫れて、強い鼻づまりを来たした状態となっています。このような状態に対して、腫れた鼻粘膜を焼灼して、その腫れを軽くする術式です。最近では花粉症の鼻づまりの予防効果が注目され、花粉症シーズン前に予防的に行われることが多くなっています。まず、痛みをとるように、しっかりと鼻腔内に麻酔の綿をいれます。15分程度お待ちいただき、触られている感覚がなくなったことを確認した上で、施行します。安全で簡単、かつ効果的な手術です。手術自体は10分程度終わります。


◎ 舌下免疫療法

いわゆる抗アレルギー剤の内服治療とは異なる新しい治療で2014年の11月から開始されました。現在ある花粉症の薬は花粉症の時期に症状をおさえるだけで、花粉症の体質を変えることができません。舌下免疫療法は、花粉症の時期にではなく、花粉症の時期の何ヶ月も前から行なう治療となります。


具体的には、スギ花粉から精製された薬を使います。約1mlの液状の薬を舌下(舌の裏面)にいれ、2分間待ってから飲み込みます。1日1回毎日自宅で行ないます。スギ花粉の飛散する3ヶ月以上前から治療を開始し、最低3年間、できれば4~5年間の継続治療が必要です。


2015年10月から1か月処方が可能になりましたが、1月に1回は必ず受診が必要です。スギ花粉以外の鼻アレルギーに対しては適応となりません。喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などにも効果がありません。また、重症喘息の方・がんを治療中の方には治療できません。近々妊娠を希望される方も行なえません。アトピー性皮膚炎の強い方、食物アレルギーの強い方は行なえない場合もありますので、医師にご相談ください。高血圧でお薬を飲んでいる方は、薬の種類により変更が必要ですので、治療時に相談します。また、対象は現在のところ12歳以上で、治療開始時に12歳以上でないと保険適応となりません。治療開始前に、スギ花粉症であることの採血などでの確認が必要です。


● 治療法の内容と注意点

1.通院の頻度

最初の2週間は1週間ごとに、その後は1月に1回となります。シダキュアについては、2019年6月までは、2週間に1回となります。

2. 治療の実際

毎日自宅で1年中治療します。花粉症の飲み薬のように花粉症の時期に行なう治療ではありません。スギ花粉については、飛散前も、飛散中も、飛散後も舌下免疫を継続します。継続して治療できない方は、効果がないばかりか、安全にできません。時々忘れる程度は問題ありません。適切に治療すれば安全に行なえますが、使用方法を遵守しないと思わぬ副作用(副反応)がおこることがあります。これらの薬はスギ花粉を精製したり、ハウスダストを精製した、自然物ですので一般に使われている薬のような副作用はありません。しかし、体にスギ花粉やハウスダストをいれますので、この薬によりアレルギー症状が出る可能性があります。このような副作用を副反応と呼びます。これまでに致命的な副反応の報告はありませんが、誤った薬の使い方や治療計画を遵守しない使用法(適当に治療したりしなかったりするなど)による副反応の可能性はあります。適切に治療すれば副反応があったとしても軽く安全ですので、治療を開始する方はできるだけ計画通りに治療を行ってください。


こうしたことから、残念ながら、薬を飲んだり飲まなかったりしがちであったり、仕事などで忙しいから長い間薬を取りに来れないというような方には不向きな治療です。治療はまず2年ほど行ないます。効果のある方はその後も継続して3~5年の長い年月の治療となります。スギ花粉症やハウスダストアレルギーをよくしたいと思われる方が、根気よく行なう治療と言っていいと思います。

3. 治療による経過

これまでの経験から、スギ花粉症については、約2割の方が花粉飛散期にほとんど症状がないか、あっても軽微で短期間薬を飲めば大丈夫となります。半分程度の方は完治に近いとまではいかなくとも、非常によくなり、薬の使用量も減って症状も軽くなります。約2割といえども完治に近い状態ですので、これまでの薬の治療には無い画期的な効果です。全体の6~7割程度で多少なりとも効果がありますが、残念ながら1~2割には効きません。長期間治療した結果で効かないことはこの治療の大きな問題点ですが、 残念ながら治療前に舌下免疫が効く方か効かない方かを見分ける方法や検査はありません。

4. 治療にかかる費用

舌下免疫の薬の価格は、他の治療や薬の処方がない場合には、医院での治療費と薬局での薬代で1ヵ月2,000円程度の負担(保険3割負担)になります。スギ花粉の飛散時期だけでなく1年を通じて治療をしますので毎月ほぼ同額の治療費となります。また、治療開始前の検査や1年に1~2回の検査が必要となることがあり、その際にも5,000円程度の検査費負担がかかります。舌下免疫療法を行っていてもスギ花粉が飛散する時期に症状が出る可能性があり、その場合にも症状を抑える薬代などが必要になります。しかし、舌下免疫療法により、スギ花粉飛散期の症状が軽くなれば、薬の量が減る可能性もあります。

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